2012年5月24日木曜日

AJPCの戦略

AJPC本戦は約150人参加のトーナメントです。

賞金は3位までで下記の通り。
1位 約130万円
2位 15万円
3位 10万円

スタートチップは10kなので、大体チップ10k = 1万円と考えられます。

2Dayイベントかつライブなので時間拘束がきついので、以下のペナルティが入ります。
  1. Day 1のR8まで残ってしまった場合 : 友人との約束に遅れるので、 -1万円
  2. Day 2に残ってしまった場合 : ホテル代と追加で1日つぶれるので、 -3万円
  3. ファイナルに残ってしまった場合 : 80分の休憩やらで下手をするとその日の終電に間に合わない可能性が出る。追加のホテル代と次の日休暇をとる必要が出るので、 -3万円
150人参加なので、3位までに残るには大体初期スタックの40倍まで稼ぐ必要があるでしょう。

以上を踏まえて、ある一定のラウンド毎の目標は
  1. R8の時点でのブラインドが600/1200。1.の-1万円が確定し、かつ2.の-3万円もかなりの確率で生じます。よって、この時点で48k(+4万円ぐらい)まではチップを増やしておかないと期待値損。
  2. Day2開始時のブラインドが1.5k/3k。-4万円までが確定しており、3.の-3万円もそれなりの確率で生じる。よって、この時点で120k(+11万円)まではチップを増やしておきたい。
  3. ファイナルに残ると決まった時点で-3万円をくらうので、3位以上をほぼ確定させておかないと、とんだ方が3万円得とも言える。よって、400kまでチップを増やしておかないとだめでしょう。
AJPCは以上の変則的な賞金テーブルであり、通常とは異なった観点でのプレイが要求されます。

通常のトーナメントでは
「AKvsQQのようなシチュエーションでデッドマネーのために、チップ期待値がプラスだけど勝率45%のオールインにコールすべきかどうか?」
という場面では状況次第ではフォルドして入賞を目指すなどを考えますが、今回の場合は逆が発生します。

AJPCでは
「OESDのみのフロップオールインの状況でチップ期待値はマイナスで勝率は35%ぐらいしかなく常識的に考えるとフォルドすべきだが?」
という場面でコールすることが賞金期待値的にプラスになるため、積極的にコールする必要が出てくるでしょう。

もちろん、今までの話は私の事情のためですので、東京近郊から参加している人は状況毎のマイナス修正が入らないので、ある程度ルーズ目にはなるでしょうが、通常のICM通りに考えてプレイしてくると考えます。

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